
脱毛効果が高く、 「永久脱毛も可能だと言われている医療レーザー脱毛」ですが、全ての毛に脱毛効果があるわけではありません。中には、レーザーを照射しても効果のない毛もあるんです。医療レーザー脱毛が効かない毛ってどんな毛だと思いますか?
そもそも医療レーザー脱毛ってどんなもの?
医療レーザー脱毛は、メラニン色素に反応するレーザーを皮膚の表面から照射します。するとレーザーは毛にあるメラニン色素に反応し、レーザーの熱が毛に溜められます。この「熱エネルギーが毛根にある毛乳頭を破壊し、毛が生えないようにする仕組み」となっています。
毛乳頭の毛を生やす重要な役割ってなに?
医療レーザー脱毛が効果を発揮できるかどうかは、毛乳頭を破壊できるかどうかにかかっています。毛乳頭は、毛を生やすのに重要な役割を担っているんですよ。
でも毛乳頭と言われても、どんなものか分からないですよね。毛乳頭は、毛の一番奥、毛根の先の方にあります。毛乳頭の働きは、毛を生やす元となる毛母細胞に栄養を運ぶというもの。
毛母細胞は、毛乳頭から栄養をもらわないと毛を生やすことができません。だから医療レーザー脱毛で毛乳頭を破壊すると、毛が生えなくなるんです。

毛乳頭を破壊できるのは成長期の毛だけ!
脱毛するためには毛乳頭を破壊すればいいのですが、毛によって毛乳頭を破壊できないものがあります。それは、退行期と休止期の毛。
私たちの毛には毛周期というものがあり、生えたり抜けたりを繰り返しています。頭髪が自然に抜け落ちるのも、この毛周期によるものです。
毛周期には、毛が成長している「成長期」、毛が抜け落ちる「退行期」、毛が生えていない「休止期」があります。成長期の毛は、毛乳頭が毛根にくっついているため、毛乳頭までレーザーを届かせることができます。
でも退行期と休止期の毛は毛乳頭が毛根と離れてしまっているため、レーザーを毛乳頭まで届けることができません。そのため、成長期の毛は毛乳頭を破壊できますが、退行期と休止期の毛は毛乳頭を破壊できません。
毛乳頭を破壊できなかった毛は、レーザーを照射した後でも毛が生えてきてしまいます。脱毛効果を高めるためには、成長期の毛にレーザーを照射することが大切になりますよ。
レーザーを照射してから、次回までに2か月前後期間を開けるのはこのためです。医療レーザー脱毛をしても毛が生えてきてしまったら、レーザーを照射した毛は成長期じゃなかったんだなあと思ってくださいね。
元看護士ライター:鳥美